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俺は、自分の容姿が人よりも優れていることを知っている。
だから「イケメン心療内科医」としてテレビで取り上げられたときも、たいして驚きはしなかった。
ただ、その日から俺への診療依頼やメディアの取材依頼が増えて、急に仕事が忙しくなった。
でもそのおかげで町の小さな総合病院を辞め、こうして自分のクリニックを開業することができたのだから、テレビには感謝すべきだろう。
今日だって診療終了後に受けた雑誌の取材が終わったのは、もう夜も遅い時間だった。
雑誌社の連中が帰って誰もいなくなったクリニックで、俺は帰り支度を始めた。
そのとき、机の上のパソコンが一通のメールを受信した。
めんどくせえなあ……
そう思いながら、俺はそのメールを開いたんだ。
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