第1章―3

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「みんな勢揃いでどうしたの?」 「あぁ、久しぶりにみんなで飯でも食いに行こうって話になっててさ。そっちは?」 「へへん。今年は花見出来なかったから、せめて飲み会だけでもしようって話になって」 「じゃあ、一緒にどうだ?」  えっと……。二度目の逡巡。みゆきはこちらに目を向ける。 「どうする?」 「別に構わないけど。いいよね?」  谷が首を縦に振り、隣にいる安部に同意を求める。こうなったら、一人だけ嫌とは言えなかった。  それを見て、みゆきが首を縦に振った。 「じゃあ、決定だな」
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