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「おっはよ~。拓海く~ん!はるかちゃんに想われてたんだってぇ」
予想通り、教室に入ると秀一が真っ先に俺のところに来てニカニカ笑って言った。かなり迷惑だ。
「るっさいなぁ!本人から聞いた訳じゃないから無効なの!」
「死人にクチナシでも拓海が好きだったようだから有効だよね~」
奈々美まで加わり気がつけばクラス中が好奇な目でこっちを見ていた。
「言っとくけどな俺ははるかみたいに幽霊みたいな暗くて陰気臭い女は大っ嫌いなの!」
そう言った時だった。スマホにメールの着信音。
「チッ!」
はるか母に違いない。昨日見せられた待ち受けにしていた写真。それが送られてきた。相変わらず、はるかは遠くの方に写っていて気味の悪い顔でこっちを見ていた。
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