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『続いてのニュースです。
本日××時ごろ××でまた殺人事件が起きました。
被害者はAさん。Aさんは自宅に押し寄せてきた犯人から唐突に鋭利なもので刺された様子です。
この事件の犯人としてBさんが逮捕。Bさんは精神状態が異常で今でも事情を聞き出せない状態が続いてるとのことです。
この事件もいま世を騒がせている連続殺人事件に関与していると警察は捜査を続けています。
続いてのニュースです・・・・・』
TVの前で男は無心の目でモニターを見ていた。
瞬間、部屋のドアが開いた。
「警察だ!無駄な抵抗は止めろ!」
入ってきた警察は拳銃を持ってその男に近づいた。
「あなたが犯人。黒幕ですね?」
電気ひとつない部屋はTVのモニターの明かりでしかその顔を照らせなかった。
「・・・・」
その男は先ほどと同じ無心な表情でその刑事を見詰めていた。
「お前は人を巧みに操り、自分の手を血で直接染めない。
天才犯罪者。
天才もここまでだな。」
その刑事の呼びかけで男は手錠をされ連行された。
男は何の抵抗もすることなくされるがままになっていた。
「君は?」
「僕は刑事課の金子。さ、行くぞ。」
男はニヤリと笑った。
ここから全ての物語の歯車が回りだした。
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