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「なぁ?・・・・なんでお前は闇や悪を好むのに“光”という名前なんだ?」
それは簡単な話さ。
「フフッ。僕は闇の心を持つものから見たら光のような存在だからさ。闇が好きで光って名前はダメかい?」
「いや。少し不思議に思っただけさ」
歩きながら話してると監視下から外に出た。日の光は僕は嫌いだ。
「おい、西!こっちだ!」
金子さんの可愛い部下だ。・・・実に彼に近づいて闇を引きずり出したい。だが、それはいつか訪れる。今は欲を出さないでおこう。
「ハーイ!!」
僕は車に乗った。
運転は部下君が。後部座席には僕と金子さん。
「君は僕を憎んでる?」
「犯罪者である限りはみんな嫌いだ」
僕は犯罪者という言葉に笑ってしまった。
そうだ僕は犯罪者だ。
当時は『天才犯罪者』とか世の中から言われてたっけな。
「もうすぐ現場に着くから」
「・・・・条件、忘れてないよね」
「・・・・わかってる」
僕は光。
闇に闇を照らす光。その光は導きの光なのか、闇に堕ちる光なのか・・・。
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