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次の日の朝、俺は、果物ナイフを隠し持ち、車椅子で前の自宅へと向かった!
家は病院からそんなに離れていない‥‥
(ぶち殺してやる)
‥‥‥‥‥‥
そして少ししてから家についた‥‥
9:00、奴はいつも朝この位の時間に新聞を取りに来る!
ポスト前に来ると、俺はわざと自分の財布を道路に投げ捨てた‥
5分もしないうちに奴が現れたので、俺はこう話し出した。
「あの、財布を落としてしまって‥‥拾って貰えませんかね‥」
「はぁ?‥人にものを頼むのにその態度か?」
何て性格の悪さだ、こんな人間はやはり生きていてもしょうがねぇ‥‥今息の根を止めてやる!
「あっすいません、拾って下さい、お願いします」
「しょうがねぇ野郎だな‥‥まあいいぜ」
奴は財布を拾い上げて、俺の近くまで持って来た。
「今度から、気をつける事だな」
財布を返して貰ったその瞬間、俺は隠し持っていた果物ナイフを奴の胸に一気に突き刺したのだ!
「ぐはっ!!」
奴が変な唸り声を上げた。
(くはははは、俺の恨み晴らしたぜ!)
突然それと同時に携帯電話から以前聞いたのと同じ、変なメール音が鳴り響いた!
(何だこんな忙しい時に‥‥)
俺は携帯電話を開いてメールを確認した。
2014/ 4/12 9:06shne.shne.shne
等価の番人
[俺は果物ナイフで胸を刺され苦しんでいた‥‥]
‥‥‥‥‥‥‥
(‥‥これは!?)
その瞬間、俺は足の悪い和彦から元の自分に戻ったのだ!
(うぐぐぐ‥‥痛い‥‥胸が苦しい‥‥)
そして依然にベッドの前に現れた、あの知らない男が俺の前に立っていて、こう言い放った‥‥
「あなたのカルマ精算しました」
そしてその男と和彦は同時に消えた‥‥
‥‥‥‥‥‥
地獄のような苦しみを味わった俺は病院に運ばれ一命は取り留めたが、心臓の発作が度々起こるようになってしまった。
その後、今までの過ちに後悔して、自分の力で働いて生きようと思い、1からやり直す事を決意する。
今思うとあの男は誰だったのか疑問に残った‥
(メールには等価の番人って書いてたけど‥‥神の使いかな?)
そして、もうあのメールの音だけは二度と聞きたくないと思ったのだ‥‥
ーーーENDーーー
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