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出た途端に頭上から鳥の糞。
見上げるとカーと鴉が飛んでいた。
……朝から!?しかも直撃!?
勘弁して欲しい。
しかし、家に戻って
頭を洗ってる余裕なんてない。
仕方なく近くの公園の水飲み場に
あたまを突っ込む。
この天気ならすぐ乾くだろう。
気を取り直して電車に乗ると、
途中で止まった。
すぐに動くだろうと思ったのに、
なかなか動かない。
この先の踏切にクレーン車が突っ込み、
電線を切ったらしい。
……嘘だろ。
満員の車内は不快指数最高で、
気分が悪くなってくる。
ネクタイをゆるめてみても焼け石に水。
そのうちドアが開けられて、
もといた駅まで延々歩かされた。
……暑い。
太陽は一歩進めるごとに
頭上に上っていき、
肌をじりじりと焼き始める。
拭っても拭っても汗は止まらない。
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