バレちゃいました・・・・。

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泣きそうになる私を、元気づけるように、励ますように、爽やかな笑顔で言ってくれます。 「こうきふぁん、そんな、ふぉんとに・・・・ふぁーん!!」 私はその昂揮さんの笑顔を見て、おもわず、人目も憚らず、泣き出してしまいました。 もう、何もかまわずに両手で顔を覆って。 「あ!?結愛?ちょっ、ちょっと落ち着け。な?落ち着こう」 昂揮さん、慌てて私を慰めてくれます。 周りは私たち二人を何事かという眼差しで見つめてます。 仕方ないじゃないですかっ。 昂揮さんがこんなに優しくしてくれるなんて、ものすごーく嬉しかったんですから。 「ふぁって、ふぁって、ふぁたし、デートできなかったら、昂揮ふぁんに嫌われるかってふぉもって、すごく、こわかったから・・・ふぉれが、昂揮ふぁんから、すごーく優しくしてくれて、なにがなにやら、ふぁたし、ふぁーん!」 最後まで言えずに、私は嬉しくて泣くしかできませんでした。 赤ん坊のように、ただ、泣いていました。 昂揮さん、困って私を慰めてくれてます。 だけど、私は泣き続けます。 涙が溢れでて止まりません。 嬉しくて嬉しくて仕方ありませんでした。 そして。 少ししてから、落ち着きを取り戻しました。 「はい、ハンカチ」 昂揮さんからハンカチを渡されます。 私はそれを受け取り、涙を拭きます。 「昂揮さん、ありがとうございます」 ペコリと、座ったまま会釈。 私、泣き腫らした顔で昂揮さんを見ます。 「昂揮さん?」 「うん」 「ごめんなさい。私が体調が悪いから、昂揮さんに迷惑かけて・・・」 「迷惑なんて、そんなこと思ってないよ。それより、身体、大丈夫?落ち着いたか?」 昂揮さん、私を本当にいたわってくれます。 すごく優しいです。 「はいっ!大分、マシになりました。昂揮さんのおかげです」 ニッコリと昂揮さんの心配を取り除こうと、元気を出して、無理にでも笑顔で答えます。 昂揮さん、それを見てホッと安心してくれます。 「そうか、なら安心したよ」 言った後、自分もお蕎麦を食べます。 でも、蕎麦が延びちゃってるみたいです。 一口食べようとしたとき。 「はい、これお食べ」 お店の店員さんが、トンと、温かいお蕎麦を昂揮さんの前に置きました。 格好から見て、ここのおかみさんみたいですね。 さきほどお店の中で、色々と店員さんに指示を出していたみたいですから。 「あ、あの。これは?」 昂揮さんが、おかみさんに聞きます。
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