バレちゃいました・・・・。

44/51
前へ
/139ページ
次へ
「あら!この近くじゃないか」 おかみさんが驚きの声を上げます。 そう。 この横須賀駅から少しいったところへそのバスは止まってます。 私は、茫然として、その映像を見ています。 私は映像を見ながら立ち上がります。 「お、おい結愛?」 わたしは昂揮さんの声も無視して、テレビの前に行きます。 少しお腹が痛かったけどかまいません。 ジッとテレビを見ます。 いましたっ! 香織さんですッ! 後ろの席に、人質を集めてるみたいで、犯人たちは、前部座席の方にいるみたいです。 突如! 銃声とともにバスの窓ガラスが割れますっ! 私は、その銃声を聞いて、昂揮さんを置いてお蕎麦屋さんを飛び出しましたっ! 後ろで、昂揮さんとおかみさんが呼び止める声がしましたが、私はそれに構わず、バスが止まってる場所へ無我夢中で走りましたっ! 私はその時。 走っている最中、過去の忌まわしい記憶がよみがえってきます。 硝煙と血の匂い。 テロリストたちの罵声。 人質たちの悲鳴。 思い出したくない記憶が浮かび上がります。 そして数分走って、現場に到着しました。 現場は警視庁の機動隊、警官隊の人達がグルリと周りを囲んでいます。 私は、もう一度近くを見ます。 いましたっ! 黒い防弾ベストと防弾ヘルメットを装着し、ドイツ製のマシンガンのヘッケラーコッホのMP5を所持している隊員が数名。 そして、私は近くのビルの屋上へ目をこらします。 いました。 国産のM1500の狙撃ライフルをもった警察官。 やはり、SATが来ていましたか。 あ! SATとは、警視庁の特務急襲部隊の、special、Assault、team の略です。 私はホッと胸を撫で下ろします。 日本の警察って対応が早いです。 これなら、何とかなるかも。 そう思った瞬間! バリンッ! バスの窓ガラスから、一人の男性が投げ出されましたっ! その男性。 身体中が血だらけで息がしてません。 すでに死体になっています。 周りの野次馬たちが、悲鳴を上げます。 そのあと。 犯人が、自動小銃を空に向かって乱射します。 私はその自動小銃を見て驚きます。 ブルパップ方式の自動小銃!? ブルパップとは、銃器のグリップ(銃を持つ場所)と引き金より後方に弾層と機関部があるものです。 95式自動歩槍! 中国人民解放軍の制式自動小銃が何故! 犯人は・・・・・! 日本人じゃないです!
/139ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加