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「あら!この近くじゃないか」
おかみさんが驚きの声を上げます。
そう。
この横須賀駅から少しいったところへそのバスは止まってます。
私は、茫然として、その映像を見ています。
私は映像を見ながら立ち上がります。
「お、おい結愛?」
わたしは昂揮さんの声も無視して、テレビの前に行きます。
少しお腹が痛かったけどかまいません。
ジッとテレビを見ます。
いましたっ!
香織さんですッ!
後ろの席に、人質を集めてるみたいで、犯人たちは、前部座席の方にいるみたいです。
突如!
銃声とともにバスの窓ガラスが割れますっ!
私は、その銃声を聞いて、昂揮さんを置いてお蕎麦屋さんを飛び出しましたっ!
後ろで、昂揮さんとおかみさんが呼び止める声がしましたが、私はそれに構わず、バスが止まってる場所へ無我夢中で走りましたっ!
私はその時。
走っている最中、過去の忌まわしい記憶がよみがえってきます。
硝煙と血の匂い。
テロリストたちの罵声。
人質たちの悲鳴。
思い出したくない記憶が浮かび上がります。
そして数分走って、現場に到着しました。
現場は警視庁の機動隊、警官隊の人達がグルリと周りを囲んでいます。
私は、もう一度近くを見ます。
いましたっ!
黒い防弾ベストと防弾ヘルメットを装着し、ドイツ製のマシンガンのヘッケラーコッホのMP5を所持している隊員が数名。
そして、私は近くのビルの屋上へ目をこらします。
いました。
国産のM1500の狙撃ライフルをもった警察官。
やはり、SATが来ていましたか。
あ!
SATとは、警視庁の特務急襲部隊の、special、Assault、team の略です。
私はホッと胸を撫で下ろします。
日本の警察って対応が早いです。
これなら、何とかなるかも。
そう思った瞬間!
バリンッ!
バスの窓ガラスから、一人の男性が投げ出されましたっ!
その男性。
身体中が血だらけで息がしてません。
すでに死体になっています。
周りの野次馬たちが、悲鳴を上げます。
そのあと。
犯人が、自動小銃を空に向かって乱射します。
私はその自動小銃を見て驚きます。
ブルパップ方式の自動小銃!?
ブルパップとは、銃器のグリップ(銃を持つ場所)と引き金より後方に弾層と機関部があるものです。
95式自動歩槍!
中国人民解放軍の制式自動小銃が何故!
犯人は・・・・・!
日本人じゃないです!
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