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Ultemate Assassin
究極の暗殺者。
略してコードネームU・A。
それが私の名前です。
私は、国連の秘密対テロ特殊部隊。グラディウスの所属研究所で、受精卵から、遺伝子をいじられ、産み出された生体兵器なんです。
テロが起こった時。
対テロ特殊部隊が突入したとき。
必ず、突入側に犠牲者が出ます。
そこで、考え出されたのが、死んでもいい特殊部隊隊員で、犠牲者担当役で、なおかつ、一人で大多数を相手に、テロリストたちを鎮圧できる人間。
そして、DNAをいじられ、人の数倍の運動神経を持ち、自然治癒力を持った人間。
いわば、人造人間のような兵器を生み出す事を、グラディウスの研究所で考え出されました。
ただし。
この事は、人としての倫理に反する行為なので極秘にされました。
そして、極秘に何回もの受精卵で研究をおこなわれ、何回も失敗しました。
度重なる失敗で、この研究は闇に葬られようとしました。
しかし。
唯一、私のお母さんの受精卵が研究に成功し、私が、産み出されたそうです。
なぜ、お母さんが私を研究材料に提供したかというと、お母さんの夫の方(私とは血が繋がっていません)が事業で、多額の負債を抱えており、それを相殺するかたちで、研究に力を貸したそうです。
これも、極秘にすすめられて、研究所からは、ダミーの会社に多額の謝礼金を振り込んだそうです。
そして、私はグラディウスの研究所の育成施設で育てられることになりました。
そこで、私はマインドコントロールを受け、全ての感情を消されたんです。
そして、ロボットかコンピューターのように、たくさんの知識を埋め込まれました。
テロリストの対処方法。
たくさんの世界の言語。
銃器の扱い方。
人としての衣食住。
そして。
人を殺す方法。
私は、三歳から、暗殺任務につかされました。
研究所が、テストという名目で、秘かに私を各国のテロ現場、あるいはテロリストの潜伏場所にに派遣されました。
はじめて、人を殺したのは、たしか、ある反政府ゲリラが住む村でした。
私を前もってそのゲリラの村に忍び込ませて、その村の住人として振る舞わせます。
そして、みんなが私を慣れ始めた頃。
伝染性のある菌などを食物や水に入れ、そのゲリラの村を住民ごと根絶やしにしました。
女、子供、関係なく、です。
私も、その菌に感染したのですけど、治癒能力のおかげて、昏睡状態の一歩手前でたすかりました。
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