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私はその時、感情がありません。
指揮官の言われるがままその子達を拳銃で処理していきました。
そして最後の子が、私に向かって言ったんです。
人殺し!
って。
私はその時、引き金を引く瞬間でした。
その声を聞き。
私は金縛りを受けたかのようになったのです。
私はその瞬間、お母さんから産まれた時からの記憶から現在にいたるまでの記憶が頭にフラッシュバックしたみたいなんです。
そして、人を殺した忌まわしい記憶も。
私は、それが浮かび上がった時。
私は悲鳴を上げ、気を失いました。
そして。
私という私を自覚した時。
私に感情と自我が蘇りました。
気がつけば。
スクトゥムに保護され、拘束衣を着せられ、ベットに縛りつけられていました。
私は泣きながら、自由にしてくださいと、部屋中に響き渡る声で、叫びました。
でも、そうはなりませんでした。
1ヶ月以上、そのままにされました。
食事などは、点滴などで行い、トイレなども、ベットにしたまま、処理されました。
気が狂いそうでした。
悲しかったです。
泣き叫びました。
そして。
私が危険でないと判断され、拘束衣を脱がされ、普通の服を着せられて、私はある施設で隔離されるように生活をするようになったんです。
そこで。
お父さんの清原光次さんに出会ったんです。
お父さん、すごく優しくしてくれました。
そして、私の教育係として、昂揮さんのお姉さんである、めぐみさんを紹介されました。
めぐみさん。
すごく優しくしてくれました。
でも、それと同じように、厳しくもありました。
私と泣いてくれたり。
私と笑ってくれたり。
私と一緒に遊んでくれたり、勉強もしてくれたりしてくれたんです!
イタズラしたときはすごく怖かったけど・・・・。
そして、私はテレビで日本の学生さん達が楽しんでる姿を見て、羨ましく思いました。
私はめぐみさんに聞きました。
私は、ずっとこの隔離した施設で生きなければならないんですか?って。
めぐみさん、困って悲しい顔をしました。
私は、その事をを聞いてはいけないと判断し、渋々、諦めたんです。
でも、諦めきれませんでした。
友達を一杯作りたい!
みんなと一緒に遊びたい!
みんなと泣いたり、笑ったりしたい!って思いました。
でも、それはできないと思い、いつも、いつも、隠れて泣いて毎日を過ごしました。
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