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「……確かにその目、普通じゃねえな。訳ありか?」
店長に声を掛けられるとシャルロッテは歩みを止める。
明らかに彼女達が何かを隠しているのは明白である。
「そんな構えるな。人にゃあ誰しも事情があるから今回は聞きゃあしねえよ」
サンダルを履きながら店長は言うと店の引き戸を開ける。
「で、では案内しますね」
慌てて店の外にシャルロッテは飛び出して行く。
「……景壱さん今は話せないけど後で話す」
それだけ言うとリリーもゆっくりとした歩みで店から出る。
その声は緊張した様な、覚悟を決めた様な声で有るような声で有るように景壱は感じるのであった。
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