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景壱達が案内されたのは、高級ホテルの一室であった。
「ここです。心の準備は出来たですか?」
部屋のドアノブに手を掛けシャルロッテは景壱達に尋ねる。
「俺は良いんだけどよ。景壱、さっきから何震えてんだよ。麗香の屋敷に比べたら大した事ねえだろうが」
自分の前をぶるぶる震えながら歩いていた景壱に少し苛立った様に店長は言う。
「そうですけど、こんな所一生に一度来るか来ないかじゃないですか。そう考えたら緊張しちゃって……」
壁や床を傷付けてしまったらいくら請求されるだろうか等と考えてしまい余計に緊張していた。
「あはは、それぐらいなら大丈夫だと思ていいですね」
そう言ってシャルロッテは部屋のドアを開ける。
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