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「何でそんな事を聞くですか?」
不思議そうな顔をするシャルロッテ問いに答えるのに景壱は少し時間を要した。
何故なら優しさ等、微塵もなく、どす黒い感情を感じたからである。
それをどう伝えるか考え、言葉を選びながら景壱はシャルロッテ達に話す。
「そんな……。あんなに優しかったのに……」
リリーはショックを受けているようであった。
「嘘です。嘘です! 彼はとても優しいんです! それが偽物なんて、嘘です……」
大粒の涙を溢しながらシャルロッテは景壱を睨む。
景壱が嘘を付いていないのは分かっているだろうが、事実を受け入れられないのだろう。
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