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「あわわ! な、何でもないよ」
「何でもない……。問題ないって事ですね。景壱様はお心が海の様に広い方です」
「え、そう言う意味じゃ……」
言いかける景壱を店長は制した。
「良いじゃねえか。手伝ってやれよ」
「え、でも」
「折角海外から、はるばるとやって来たんだ。それを冷たく追い返すなんて酷ってもんだ。それに聖女様に借りを作るチャンスだ」
へへ、と笑って景壱の肩を店長はバシッと叩く。
二人に対する不信感は、まだ残っていたが店長に逆らう勇気は無く景壱は何も言うことが出来なかった。
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