第1章

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昨日はぐっすりと眠った陽は、目覚めるとカーテンを開けて窓から風を部屋にいれた。 早朝の澄んだ空気が部屋に流れ込んでくるとても気持ちの良い朝だった。 朝食を終えた陽は、テーブルに座っている、父と母の顔を見た。 いつもと変わらない光景だった。 そして、陽は、「お母さん、お父さん、行ってきます。」と言って仕事に出かける。 ようが出た後から、父が仕事に出かけるのだが、その日、父は有休で休みだから家にいる事になった。 最近の陽は、スマホを使って自然を撮りまくっていた。 最近のスマホは性能が良くて綺麗に撮れるから、陽は、面白くて何枚も撮っていたのだ。 写真を撮ると、自分の視線が樹木や草花に行き風を感じて自然の中に同化しているような錯覚に陥る事がある。 今までそんな感覚を味わった事がない陽は不思議でいて決して悪い気はしなかった。
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