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陽は、何気なくその女性の顔に目がいった。
その途端、陽の身体が震えてくるのを感じていた。
心臓はバクバクと音をたて始め、冷汗が出るのを感じた。
体は、正直で前の女性を見た瞬間から、歩けなくなってしまった。
陽は、心の中で、いったい何が起こっているんだ。
私の目の前にいるあの女性は一体何者なんだ。
何がどうなっているんだ。
もしこれが本当の事なら、俺の目はどうかしているんじゃないか。
陽が考えていると、女性は静かに陽の横を通り過ぎていった。
女性が通り過ぎた後陽は、怖くて後ろを振り向くことが出来なかった。
陽が見たのは、縮れた髪を腰まで伸ばして、顔は、醜い顔をしていた。
その醜い顔は、皮膚が剥がれかけており、ぼろぼろの状態だった。
まるで、古の怪物、メデュサーのような顔だった。
陽は、自分が体験したことが信じられなかった。
今まで、幽霊だの、お化けだの信じないタイプの人間だったからだ。
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