第1章

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陽は、何気なくその女性の顔に目がいった。 その途端、陽の身体が震えてくるのを感じていた。 心臓はバクバクと音をたて始め、冷汗が出るのを感じた。 体は、正直で前の女性を見た瞬間から、歩けなくなってしまった。 陽は、心の中で、いったい何が起こっているんだ。 私の目の前にいるあの女性は一体何者なんだ。 何がどうなっているんだ。 もしこれが本当の事なら、俺の目はどうかしているんじゃないか。 陽が考えていると、女性は静かに陽の横を通り過ぎていった。 女性が通り過ぎた後陽は、怖くて後ろを振り向くことが出来なかった。 陽が見たのは、縮れた髪を腰まで伸ばして、顔は、醜い顔をしていた。 その醜い顔は、皮膚が剥がれかけており、ぼろぼろの状態だった。 まるで、古の怪物、メデュサーのような顔だった。 陽は、自分が体験したことが信じられなかった。 今まで、幽霊だの、お化けだの信じないタイプの人間だったからだ。
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