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だがメールの返事は帰って来ない。
これはどういうことなのか陽には分からなかった。
このメールは一方通行なのか、だとしたら、私はこれからもこの恐怖を味わわなければならないのか。
陽はこの時初めてメールを開いたことを後悔していた。
昨日の事を覚えている体から、冷汗が出てくるのが分かった。
だが最初のメールで1ヶ月と言う事を書いていたと思いだした。
メールの返事はないが、1ヶ月の辛抱だと思った。
そして、また次の日、陽はバスを早く降りて歩いて帰っていた。
すると前方から、男の人がすごい形相をして歩いてくる。
その人は前を向いていて陽の事は見ていない。
陽は少し安心していられた。
しかし、次の瞬間には陽の歩く足が止まった。
なぜなら、男の人の口から、白い煙のようなものが吐きだされているからだった。
今の季節は、新緑の緑が美しく寒くはない。
口から白い煙が出るなど絶対にありえないからだ。
陽は目をこすったが、やはり煙は見えている。
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