8人が本棚に入れています
本棚に追加
――数日後。
仕事の忙しさなどから、私を苛立たせたメールのことなど、すっかり忘れていた、ある日の夜。
眠りを妨げる、着信音。
鳥の鳴き声は聞こえるが、まだ暗い時間のようだ。携帯に見ると、どこか見覚えのあるアドレスからのメールだった。
『おはよー!
昨日も楽しかったね
あんなにハァハァ言っててさ
私も興奮しちゃったよ』
私は、先日の間違いメールを思いだした。それと同時に腹ただしさが沸き起こってきた。
こっちは仕事が忙しくて、彼氏を作る暇さえないのに、このメールの送り主は文面からラブラブなように受け取れる。
私はこのアドレスを受信拒否に設定すると、一方的な嫉妬でイライラしながら、再び眠りについた。
最初のコメントを投稿しよう!