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体躯の差もあるだろうに、額には衝撃の痕は一切見られない。
『何、信じられんのも無理はない』
「少しは動揺したら如何だ」
何事もなく話し始める『小さい自分』へと突っ込まざると得ない古田だった。
『我等はそちら側の『七哲』に危害を与える存在ではない』
逆に加えられたわけだが、それは彼にとってはどうでも良い事らしい。とりあえず話をさせるだけさせてみるかと全員に目配せをし、古田は『小さい自分』へ続きを促した。
『我等は何らかの影響でこの場に遣わされた、『君達の分身』である』
一番知りたかった部分を真っ先に有耶無耶にされたが、話を聞く事を優先させる。
『先程も話したとおり、『我等』は『君達』だ』
『うじさとさーん。こっちにもお饅頭ありますよ!』
『これは『君達』が如何に否定しようとも変わらない。事実として受け止めてもらわねば困る。念頭に置いておく事だ』
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