終章 永遠の魔法

24/62
486人が本棚に入れています
本棚に追加
/323ページ
「あぁ、結納は来週になります。龍也様から説明はありませんでしたか?」 「そんな……だって、黎明館で仕事するのは一年間でしょ? まだ時間が……」 「龍也様の早めの帰国に合わせて予定を組み直したのです。本来、龍也様は来年の帰国でしたが、あの方も自由な方ですので……結納の場所はグランドシャルムで行う予定ですので、お嬢様は藤堂様とご一緒にいらしてください……では」 「ち、ちょっと! 待っ――」  美貴は慌てて呼び止めたが、まるで電波が切れたように容赦なく通話が途切れた。 (来週……そんな、どうしよう!?)  その時――。
/323ページ

最初のコメントを投稿しよう!