階段

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また来たか 無風がこちらを見て 無音がそう呟いた 悪かったな 無言で返答する 君に寄りかかって 一人、本を読む僕は 昨日もここにいた 立ち入り禁止のロープと 木枯らしの痕跡 一つ階を登った先が 秘密の場所 独りきり 君のその 冷えた無機質な愛に包まれて
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