二人の旅立ち

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「妖精?」 それは5センチ位で背中から羽の生えた人形で所謂 妖精の様で、みた感じ女の子だった。 「ニンゲンタチドコカラキタ?」 「ワカラナイカラ ホウコクシナイト!」 声が聞こえた方を見ると森の木陰からみた感じ少し小さめの、妖精が此方を覗いていた。 「しゃべった!本物?マジ!」 「……山村……落ち着いて。」 「お…おう、スゥー、ハァー、よし落ち着いた。」 俺が落ち着いている間に、松田は妖精の方に近づいていった。 よく見ると1人減っている。 「……可愛い…………こっち……おいで?」 「?……ナンデスカ?」 そう言うと妖精は、松田が伸ばした手の上に乗った。 「……君の……名前は?」 「ナマエハ トゥル ニンゲンサンハ?」 「……僕は…松田…恭平………此処は…何処なの?」 「ココハモリデスヨ?」 「…………何処に……住んでるの?」 「アッチデス ウチニキタイデスカ?」 「…山村……行こう!」 松田の様子はまるで、新しいオモチャを見つけた子どもの様で、危ないんじゃないか、とは言い出せなかった。
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