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「ん?」
ツイッターのDMのマークのところに、1と数字がついた。どうやら誰かからDMが届いたらしい。
タップして開いた瞬間、携帯を落としそうになる。なんと、彼から届いていたのだ、DMが。誰からでも受け取れる設定にしていて良かったと、この時初めて思った。一体なぜ私のアカウントに、と不思議に思ったけれど、気にしないことにして内容を確認することにした。
「初めまして。俺も同じ大学に通っている中山っていいます。広末先生のフォロワーの中から見つけちゃいました。まさか同じ大学に好きな人がいると思わなかった(笑)良かったら友達にならない?新作の話とかしたいです」
彼からじゃなければ、絶対に無視していただろう。一人にやけそうになるのを堪えて、何度も文章を読みなおす。嬉しい、嬉しすぎる。まさか自分と同じことをして、尚且つ連絡までしてくれるなんて。
SNS最高。心の中でガッツポーズを決めて、私は彼に返事を送り、すぐに彼のことをフォローした。これから堂々と、彼のタイムラインを見つめることが出来るし、もしかするとすごく仲良くなれちゃうかもしれない、と私の頭は花畑が現れたかのように様々な妄想を始める。
--ああ、そうだ。真由ちゃんに報告しよう。真由ちゃんがかっこいいって言っていた噂の彼と知り合いになれたって。
ラインを開いて中山くんと知り合えたんだけど、と短文を送る。するとすぐに返事が返って来た。
「??中山くんってだれ?麻衣ちゃんの好きな人?」
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