お慈悲を!お慈悲をぉぉ!

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B「あ、あの。」 A「…………なに話しかけているのかしら、醜いウジ虫のぶんざいで人間の言葉を喋って、あろうことかこのわたくしに話しかけるなんて、身の程知らずもいいところだわ。 わかったら今すぐわたくしの視界から、いえ、この地上から、この次元から、土に還って新たな生命を産み出すこともできずに跡形もなく消えなさい。」 B「す、すみま……」 A「どうして謝っているの? わたくしはそんなことしなさいなんて一言も言っていないわよ、消・え・な・さ・いって言ったの。 それも分からないほどに馬鹿だったの? ああ、そうね、あなたは馬鹿だったわね、大腸菌の方がよっぽど賢いし役に立つわ。 それはそうとわたしくしの読書を遮ってまで話しかけたと言うことは、それなりの内容なんでしょうね? 早く言いなさい、聞いてあげるから。 つまらなかったら……踏むけどね。」
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