2人が本棚に入れています
本棚に追加
/7ページ
〔死ね〕
それが、彼女に送った最後のメールだった。
彼女と出会ったのは、
中学に入学してすぐのことだ。
朝、教室へと向かっていると、
前にいた女が何もないのにすっ転んで床に頭をぶつけてた。痛そ・・。
彼女はすぐに顔を上げ、
キョロキョロと辺りを見渡し、視線があった。
「み・・みた!?」
みるみるうちに顔を真っ赤に染め上げ、
キッ、とこちらを睨んできた。
体がふるふると揺れている。
「見てないよ」
その言葉にほっ、
と安堵した彼女は慌てて教室へと入っていった。
あぁちなみに、パンツは白だった。
これが、彼女との出会いだった。
彼女は、面白い。何もないところで転ぶし、ぶつかるし・・見ていて飽きない。
それに、いつも満面の笑みで、見ているこちらまでもが笑顔になる。
そう、もうこの時には、
彼女のことが好きになっていたのだ。
最初のコメントを投稿しよう!