最後のメール

6/7

2人が本棚に入れています
本棚に追加
/7ページ
ーーヒドイヒトーー なぜ、彼女はああ言ったのだろうか? 覚えがない。 パンツを見てしまったこと? いや、あれは不可抗力だし、 誰にも言っていない。 う~ん。 あぁでも、彼女に会えた。 たとえどんな姿でも、 彼女は彼女だった。 彼女がたとえ頭だけだろうが 両手両足なかったとしても "彼女"だからどんな姿でも、愛おしい。 ・・やばい。末期だな。 そんな風に考えてるうちに、 もう放課後だった。 急いで屋上から出て、教室へ向かう。 すると、彼女のクラスだった教室から、声がした。 「えー!それマジで!?」 「あぁ、あいつの彼氏のふりしてメールしてやったんだよ」 「ギャハハ!やることすっごーい!」   ドクンッ。心臓が嫌なおとをたてる。 嫌な予感がする・・。 「ーー・・もさ、あのダサい女庇わなかったら普通に過ごせてたのにね」 「あー、だよね!  うちらの遊び邪魔してさぁ・・」 「うざかったよねー!  いじめなんてダメだよ!  とか言ってさー!」 彼女が、・・虐められてた? 「そういえばさー、  メールに何て書いたの?」 「それはーー・・だよ」 「あぁ、  好きな男にそんなこといわれりゃ、  そりゃあたしでも自殺するわ!」 「アハハハハハハッ!!!」 会話に背をむけて、走る。走る。 そして、家についた。 すぐに携帯を調べてる。 すると、 送った覚えの無いメールがあった。 〔死ね〕 それが、 彼女に送った最後のメールだった。
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加