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ーー雨が、降っているーー
今、彼女のお墓の前にいる。
・・冷たい。
触れば、彼女の温度を感じることが出来るかと思ったんだけどな・・。
あの虐めてた女逹は、警察に捕まった。
いじめ以外にも、色々とヤバイことをやっていたそうだ。
彼女にどうやってメールを送ったか気になったが、彼女が助けた女の子から、教えてもらった。
どうやら、同じクラスの奴にも女逹の仲間がおり、休み時間の時にこっそりと携帯を盗んだらしい。
そのときに気付いていれば、
彼女は死ななかったのだろうか・・。
「ーー・・」
瞳を瞑り、そっと、彼女を呼ぶ。
しばらくして瞳を開け、
"なにか"を彼女のお墓に置く。
そしてふっと笑ってから、背を向けて歩きだした。
お墓に置かれているのは、
かつて彼女が使っていた携帯。
そして最後のメールには・・
〔ーー愛してるーー〕
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