53人が本棚に入れています
本棚に追加
小店は閉まり、
周りは住宅街なのに、誰も歩いてはいない。
「……………」
そこの道を通らなくては自宅にはたどり着かない。
私は鞄と練習着と補助バッグと、
重たい荷物を持ってそこを走りすぎようとした。
「ワァァ______!!」
と
叫んだのは
おじさんだった。
電信柱の背後から私の前に飛び出したおじさんは、
「ひ……や……」
全裸で両手を万歳にして私の前に立ちはだかった。
恐怖のあまり、声も出せないまま
わたしは、
腰を抜かしてしまった。
最初のコメントを投稿しよう!