53人が本棚に入れています
本棚に追加
「車?誰が運転するの?」
ここに、18歳以上の人間なんかいない。
私は周りをキョロキョロ見回す。
「俺だよ。」
そう言ったのは、やはり直也。
確かに見た目は、18歳に見えないこともないけど。
「……無免許で行く気?」
やっぱまともじゃない。
「なんだよ、嫌なら帰れよ」
崎谷はやはり、私の態度が気に入らないみたい。
「早く、行こーよ!由美クレープ食べたい!」
クラブ帰り風の前田さんは、無言のまま煙草を吸いだした。
「大島、安心しろよ」
私を誘った小林くんが、やっと口を挟んできた。
「安心?」
「直也は、俺達よりホントは年上なんだよ。」
最初のコメントを投稿しよう!