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「別に嫌いとかじゃないよ………」
自分とは、違う人種?
違う価値観?
そう、違う世界観を持っている男の子みたいに思えた。
「早馬!」
隣のクラスのヤンキーが授業サボリの誘いに、小林くんを呼ぶ。
小林君は
不人気の後方入り口近くに座っているのは、
「丁度良かった、次、数学だったんだよ」
すぐに教室を出れるからだ。
小林くんは、授業が始まると同時に教室を飛び出した。
「…………」
私は窓際の席から、
そんな彼を毎日呆れて見ていた。
ただ、
それだけだった。
彼らが授業中に消えて、何をしているかは、容易に想像できた。
トイレで喫煙………
もしくは、学校から出て喫煙できる公園にいく。
そんなとこだろう。
「あぁ、時間がもったいない」
…___私たちは15歳。
もう、
15歳なんだよ?
自ら足かせを装着する彼らは、私とは別世界の人。
顔なんか関係ないよ。
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