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「私も……みたい」
引きつけられるように、車から降りて、小林くんの後を追う。
茂みの中の青い点滅は、早い繰り返しで、リズムを崩すことはなかった。
「うわっ!!」
先に茂みを覗き込んだ小林くんの叫び声が聞こえ、
ビクッ!と私の足も止まる。
「な、なに?」
「やばそーなら、引き返してきな!」
車から、直也の声が聞こえた。
小林くんの後ろ姿は、
チカチカと、青い点滅を浴びて、彼までジャパニーズホラーのお化けのように、
不気味に見えた。
「……う、宇宙人?」
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