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半分、事故を妄想しながら、15分くらいで
祭りの場所についた。
「大島、顔色わるっ」
「空腹だから、吐きそうだった。」
「適当に食ったら穴場にまた向かうぞ」
直也と由美のカップルが手をつなぎ
先を歩く。
花も綺麗だけど
夜に浮かぶ、圧倒的な数の提灯を見ると、やはりワクワクする。
「ねー彼女!一緒に遊ばない?金魚すくい」
社会人の男たちにナンパされているのは、
勿論、前田さんだ。
「するか、そんなもん。」
やっぱり、ヤンキーだ……
「前田連れてくると、トラブルに巻き込まれやすいからイヤなんだよな」
崎谷のイヤミに、
前田さんは、冷凍パインを首に押し付けて反撃。
「つっめて!デカ女、死ねっ」
「てめーが死ね!チビ!」
騒ぐ2人は、
私と小林くんの背後で立ち止まっていた。
「大島、とうもろこし、食わねー?」
小林くんが焼もろこしの店を指差した。
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