宇宙人みっけ!-2

3/21
26人が本棚に入れています
本棚に追加
/21ページ
「最近食べてないなぁ」 あまり親と祭りに行った記憶もない。 「一本、四百円っ!高っ!」 四百円も出してまで、食べたい食べ物でもなかった。 「大島、半分こな」 「え」 小林くんはズボンから小銭を出して 一本購入し、 「先、食うぞ」 と、一気に食べ始めた。 香ばしい匂いを漂わせ、それにかぶりつく小林くんは、 ………犬みたいだと思った。 「はい」 「はやっ」 渡されたとうもろこしは、綺麗に半分残されていた。 「……いただきます」 とうもろこし食べるのに こんなに緊張したのは、生まれて初めて。 「あ、おまえ、一列だけのこすなよ!真ん中」 白くなったトウモロコシ… 黄色い細いベルトをしてるみたいだった。 「そろそろ移動しなきゃな」
/21ページ

最初のコメントを投稿しよう!