宇宙人みっけ!-2

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花火が打ち終わると、余韻が残るのか、みんな静かだった。 クラブ帰り風の前田さんは、長いワンレンヘアをかきあげながら、 「眠くなった、帰ろ」 とあくびをする。 気付けば、夜の十時半。 ____……ヤバい …… 絶対、親、心配してる。 「うん、帰ろ帰ろ」 と彼女に同意して私が急いで 車に乗り込もうとした時、 「オッ!流れ星!」 また、小林くんが空を指差した。 「は?少女マンガか?」 崎谷がバカにしたように同じく見上げると、 「で、でかくね?」 テレビや映画で観るような、キラキラ光りながら流れ落ちる物とは、 ちょっと違う。 「ゆ、UFOじゃねっ?!」 さっきまでな和やかな空気が、私の中で、 恐怖さえ入り混じった、スリル感に変わった。
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