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他市と他市の間にある山中にいた私達は、
直也の荒い運転で、祭りの現場からそう離れていない、かなり下った、展望台の登り口にて
………青く光るものを見つけた。
それは、暗闇の茂みの中で点滅していて、
車の中から見ていた私達を、
一気に不安感と恐怖感に陥れた。
「や、やめとこーぜ、見るの…」
さっきから、びびりっぱなしの崎谷は、隣の小林くんの肩をガッチリ掴んでいた。
私の心臓もドクドク早かった。
「ここまで、来て見ないって、一生後悔するかも」
小林くんは、1人 車から降りて、
数十メートル先の、茂みの中の光る場所へ近づいていった。
「早馬……すげ…」
年上の直也さえびびっている。
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