小林くんの恋、亜子の恋-2

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自然と、2人の後を歩いて三年校舎に向かうと、 由美と、 "杏"が2人を待っていた。 「おはようございます」 綺麗な顔で、 綺麗な日本語を発する、ハーフの彼女。 茶色いサラサラの肩までの髪が、廊下の窓から吹いてくる風になびいて、 とても、綺麗だと、 女の私でも思ってしまう。 「おはよう、宇宙人。」 小林くんは、そんな杏を一瞬だけチラリと見て そのまま、教室に入っていく。 「おはよう」 私も続けて入ろうとすると、 杏に腕を掴まれた。 「?なに?」 「あの、お礼に家に遊びにきませんか? 母がそう言ってます」 「お礼?」 ……あー 祭りの夜のことか……… 「いくいく!!」 と中に割って入ってきたのは、崎谷だった。
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