18人が本棚に入れています
本棚に追加
平沼は、
由美をバカにしたように見つめた後、腕時計に目を移した。
「俺は、お前らみたいに授業放棄するわけには行かないんだ、早く行け
。
……くだらん。」
平沼の言葉に
由美が顔を赤くしながら反論し始める。
「くだらない?
………あんた昨日、二人きりの教室で、由美にしたことくだらないって、そう言ってんのっ?」
さっき、俺らに由美が話していた、平沼の行為。
『スカートを今すぐ履き替えろ』と、
由美に標準丈のスカートを二人きりの部屋で渡した際、
拒絶した由美の太ももをしっかり触ったらしい。
『そんなに、
男に嫌らしい目で見られたいのか?』
そう言って近寄った平沼は、
確かにスカートの中に手を入れてきた、と
由美が言いづらそうに教えていたから、
今
直也が
暴走しようとしていた。
「俺が、お前に何をしたかと聞かれたら【生活指導】のみだ。
誰もお前らみたいな、どうしようもない生徒の話なんか信用しない。
悔しかったら
今すぐ生活を正せ、じゃなきゃ
お前なんかずっと中学生だ。」
直也に侮辱の言葉を吐いた平沼に、
「早馬!」
最初の一撃を食らわしたのは
____俺だった。
最初のコメントを投稿しよう!