心……

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平沼は、 由美をバカにしたように見つめた後、腕時計に目を移した。 「俺は、お前らみたいに授業放棄するわけには行かないんだ、早く行け 。 ……くだらん。」 平沼の言葉に 由美が顔を赤くしながら反論し始める。 「くだらない? ………あんた昨日、二人きりの教室で、由美にしたことくだらないって、そう言ってんのっ?」 さっき、俺らに由美が話していた、平沼の行為。 『スカートを今すぐ履き替えろ』と、 由美に標準丈のスカートを二人きりの部屋で渡した際、 拒絶した由美の太ももをしっかり触ったらしい。 『そんなに、 男に嫌らしい目で見られたいのか?』 そう言って近寄った平沼は、 確かにスカートの中に手を入れてきた、と 由美が言いづらそうに教えていたから、 今 直也が 暴走しようとしていた。 「俺が、お前に何をしたかと聞かれたら【生活指導】のみだ。 誰もお前らみたいな、どうしようもない生徒の話なんか信用しない。 悔しかったら 今すぐ生活を正せ、じゃなきゃ お前なんかずっと中学生だ。」 直也に侮辱の言葉を吐いた平沼に、 「早馬!」 最初の一撃を食らわしたのは ____俺だった。
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