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お母さんが、小林くんを見て不快な表情を見せる。
わたしは、
そんな老けた母を、小林くんに見られたことの方が恥ずかしかった。
「…………オシャレでやってるんだよ、本人の自由じゃない」
わたしは、そんなお母さんから、少し離れて校舎を出る。
「……まえ、亜子が補導されて、不良と一緒だったって、
まさか、あの子じゃないでしょうね?」
わたしは、
未来は見えていない。
「…………だったら、
何?友達だったら、ダメなの?」
他のクラスの下駄箱が視界に入り、
杏の靴がまだあったのが見えた。
「………友達?
あんな不良と?」
わたしは、
「………あんなって、お母さん………一瞬見ただけじゃないの?」
お母さんのような、
つまらない大人には、なりたくない。
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