螺旋

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「養護の先生が電話番号記録持ってたぞ、 お母さん日本ではまだ運転できないって」 保健室から 養護の先生と戻ってきた平沼先生は、 自身の車を玄関前に回してきた。 「送るから」 「………………」 まだ、心の中で 平沼先生に不信感があった私は、 杏の肩をぎゅっと抱き締めた。 「お母さん、待ってるぞ 大島、お前も送ってやる」 ………今日は、 信頼していいのかな? 「……ありがとうございます」 養護の先生に手伝ってもらい、 平沼先生の不似合いなスポーツタイプの車の後部座席に杏を乗せた。
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