螺旋-2

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下に降りると、 駐輪場があって、そこにバイクに乗った直也と由美がいた。 「行くか!」 小林くんまで原チャリに乗っている。 崎谷くんと前田さんは自転車だった。 「わたし、自転車持ってないけど………」 「大島は、崎谷か前田の荷台に乗れ」 杏は、乗ってはいけない原チャリの小林くんの背中につかまる。 「え…__」 バスとかで行けばいいのに―……… 「大島、早く!」 せかされて、わたしは、「は、ハイハイ」 「普通、野郎の後ろに乗るんじゃねーの?あ?大島ぁ!」 前田さんの自転車に乗る。 「崎谷、エロいからイヤだってさ!」 「自転車運転してエロいことなんか出来るか!逆に襲われるわ」 「私、崎谷くんには死んでも触れない」 「2人とも、事故しちまえ」 「先にバイク組行っちゃうからな」 直也と小林くんは、慣れた様子でバイクたちを走らせてしまう。 「くっそ、ヤンキーが」 崎谷が悔しそうに自転車を漕ぐのがおかしくて、ついつい笑っていると、 「大島、来ないかと思ったよ」 前田さんが振り向かずにそう言った。 「……あ、うん、悩んだんだけどね。」 小林くんの恋は見たくない。 でも、 杏も含めて 由美たちだって、 わたしは、キライじゃない。
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