交差点

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「花坂さんの病室はどこですか?」 背後から、優しい女性の声が自分に向けられていることに気づく。 振り返ると、 「花坂環さんの家庭教師しています」 見覚えのある、美しい、 ハーフの杏が、にこやかに微笑んでいた。 「………………杏」 そして、 その後ろに、 買い物から帰ってきた小林くんが、立っていて、 帰ってきたかぐや姫を、 放心状態で見つめていた。
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