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「祐紀!久しぶりだね!元気だった?」
俺と崎谷をデカイ声で出迎えてくれた、
スナック【LUMINE】のママ、ルミ子さん。
「うん、最近は家でばっかり飲んでるよ。なかなか外に出なくなったから」
狭い店内は、カウンターに五人分の椅子、奥にボックスが二つあり、
ママと、若……くはない女の子一人しかいなかったけど席は全部埋まっていた。
「祐紀さん、同棲してっから、羽伸ばせないんだよな!」
崎谷は、
還暦を迎えたようには見えない、ママの隠さない巨乳に目が釘付けになって、
ロリコンの部分はどこかへ吹っ飛んでいるようだ。
「お前とおんなじにすんなよ」
羽を伸ばしたいとも、
もう思わなくなっていた。
「祐紀君が、誰かと一緒なら、安心して私も引退できるわ!
水割りでいい?」
「あ、俺、日本酒飲んでみようかな」
既に家で半分出来上がっている崎谷は、
「ママって、小柳ルミ子に似てますよね?!引退したら、何するんですか?!」
と、
母親位のママでも、″ 女 ″に見えるらしい。
「熟女ヌードでも売り出そうかしら!」
「ワハハ!それ、俺買うわ!」
完全に出来上がるまで、時間はかからなかった 。
am 2:15
「おれは…………可愛い女の子が大好きなんだよぉ~……」
酔っ払いを抱えて、スナックをあとにした。
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