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「だれ?」
「こんにちは、大島です。
佳苗ちゃん?」
その美少女は、私と 半分夢現の小林君を交互に見て、
「お父さん!」
まるで叱るかのように、父親を窓から手を入れて起こす。
「良いから乗れよ後ろ」
「なによ、肉食いに来いって言うからばあちゃん家から出てきたのに」
そして、不満そうな顔をして車の後部座席に乗り込んだ。
「肉あるよ。てか、お前、挨拶しろよ。大島さん、俺の同級生なんだよ」
″ 同級生 ″
娘には妥当な紹介だと思った。
「こんにちは………」
佳苗ちゃんは、小さく私に挨拶をすると
後ろから小林くんの頭を触ったりしてちょっかい出して遊んでいた。
「ガキか!」
「ガキだよ」
『人見知りな女の子なのかな?』
自分もそんなところがあるので、
気持ちは理解しながら、
親子二人の世界をの壊さないように、由美の家までの戻り、運転だけをしていた。
「めっさ、可愛いやん」
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