25人が本棚に入れています
本棚に追加
小林くんと初めて繋がって、
だけど、初めてだなんて思えない位、
違和感や、ためらいや
勿論、
震えもなくて、ただ、
幸福感しか残らなかった。
「また、来週来るよ。夜仕事じゃないときに」
「うん。私がそっちに行ってもいいけど」
「きっと、亜子は福岡の街ん中、運転出来ねーよ」
玄関での、別れ際
夕陽が眩しくて
目を細めて手を降ると、
「長崎には、戻らないのか?」
車に乗りながら、ちょっと心配そうな顔をする小林くん。
「戻るよ。もう少したったら」
「そっか」
私なら、大丈夫。
一人の真っ暗な夜には、
慣れてしまっているから。
「亜子__!会いたかったよ!」
最初のコメントを投稿しよう!