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「ご懐妊おめでとうございまぁす」
久しぶりに長崎に帰って、
由美の実家でバーベキューをすることになり、ホントに久しぶりにみんなの顔を見る。
「早馬の言い方、軽い!」
おまけに前田さんが、二人目を妊娠していた。
「今度女の子がいいよね!がんばったんだよ、産み分け」
「私も女の子ほしー!やす作ろ!」
「子供の前でそんなこと言うなよ、バカップル!」
由美の新しい彼氏もいて、
広人君は機嫌が悪かったのだけど、
崎谷と小林くんが、しきりに酒を勧めて、やや酔ってしまって、よく喋るようになった。
「俺は、早馬さんみたいに建設の仕事したいんだよぉ」
「はい、あーん」
私は そんな広人君のそばで、肉を焼きながら青翔君にそれを切り分けて食べさせる。
「あんたは、公務員目指して安定を得なさいよ!」
どうやら、由美の彼氏は
市役所の職員らしい。
「好きにさせてやれよ、男の子なんだからよ、直也ならそうさせてたぞ!」
小林君も、珍しく酔って
懐かしい親友の名前を出してきた。
「そーいや、早馬の娘、見たことねぇな」
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