最大の敵

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「佳苗、俺の母さん所に行ってた」 電話を切って戻ってくる小林くんは、烏龍茶を紙コップに注いで 私を見た。 「?」 「早馬の母ちゃん、再婚したって言わなかった?まだ、こっち住んでるの?」 「うん、ここから、そう遠くない所に居る」 「ここで、酒飲んでなくて、迎えに行ける人ー??」 崎谷がみんなを見る。 大人で アルコールを摂取していないのは、前田さんと、 私だけだった。 「………私、迎えいこうか?」 なので、小林君と二人、 彼の娘を迎えに行くことにする。 妙に緊張するのは、なぜなんだろう?
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