第1話

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『プニプニー!』 「いーやーだー!こーわーいー!!」 「おっま、それでも剣士かっ!?」 地図にも載らないような小さな村を囲む森の中で、少女と少年はスライムと対峙していた。 少女は腰に剣を携えているが、敵を目の前にしているにも関わらず、柄にすら手をかけていない。 夜の闇のように深い藍色のローブを纏った少年は、右手に大きな本、左手には籠一杯の薬草を持っていた。 「ルーク!何とかしてぇ!!」 少女はルークと呼んだ少年の後ろに隠れた。 「おいこらアイ!魔導士の後ろに隠れる剣士があるか!!」 ルークは後ろにいるアイに叫ぶが、アイは半泣き状態である。 『プニプー!』 2人が騒いでいる間に、スライムが襲いかかってきた。 「いやぁぁあ!!!」
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