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『プニプニー!』
「いーやーだー!こーわーいー!!」
「おっま、それでも剣士かっ!?」
地図にも載らないような小さな村を囲む森の中で、少女と少年はスライムと対峙していた。
少女は腰に剣を携えているが、敵を目の前にしているにも関わらず、柄にすら手をかけていない。
夜の闇のように深い藍色のローブを纏った少年は、右手に大きな本、左手には籠一杯の薬草を持っていた。
「ルーク!何とかしてぇ!!」
少女はルークと呼んだ少年の後ろに隠れた。
「おいこらアイ!魔導士の後ろに隠れる剣士があるか!!」
ルークは後ろにいるアイに叫ぶが、アイは半泣き状態である。
『プニプー!』
2人が騒いでいる間に、スライムが襲いかかってきた。
「いやぁぁあ!!!」
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