第1話

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アイはゆっくりとルークを見ると、そのままルークに倒れ込んだ。 「アイ!?しっかりしろ!」 アイを支えながら呼びかけるが、返事がない。 その代わり、スー……スー……と気持ち良さそうな寝息が聞こえてきた。 「こいつ……人が心配してんのに……。てかこんな所でよく寝れるな。」 ルークは木の根元にアイを寝かせローブをかけると、先の戦闘で散らばってしまった薬草を集め始めた。 「んー……むにゃむにゃ……。」 時折聞こえるアイの無防備な寝言を聞きながら、ルークは自分に与えられた使命を思い出した。 (俺が、アイを守らないと……。) 薬草を集め終えたルークは、アイのそばに腰掛けるとそっと頭を撫でた。 「ん……ルーク?」 「やっと起きたか。そろそろ帰るぞ。」 アイはむくっと起き上がると、ルークに抱きついた。
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