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アイはゆっくりとルークを見ると、そのままルークに倒れ込んだ。
「アイ!?しっかりしろ!」
アイを支えながら呼びかけるが、返事がない。
その代わり、スー……スー……と気持ち良さそうな寝息が聞こえてきた。
「こいつ……人が心配してんのに……。てかこんな所でよく寝れるな。」
ルークは木の根元にアイを寝かせローブをかけると、先の戦闘で散らばってしまった薬草を集め始めた。
「んー……むにゃむにゃ……。」
時折聞こえるアイの無防備な寝言を聞きながら、ルークは自分に与えられた使命を思い出した。
(俺が、アイを守らないと……。)
薬草を集め終えたルークは、アイのそばに腰掛けるとそっと頭を撫でた。
「ん……ルーク?」
「やっと起きたか。そろそろ帰るぞ。」
アイはむくっと起き上がると、ルークに抱きついた。
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