√3の事情

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  ゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。..。.:*・゚ 「……星野」 「──お電話ありがとうございます。 株式会社杵井商事でございます」 「星野」 「酒井課長、 総務からの書類ご確認お願いします」 「ほし……」 「はい、営業推進部天川です」 昨日までの愛想のなさは どこへやら、 今日の私の視界に 韮沢が度々現れて、 正直困る。 鬼のように仕事を こなすことで彼の声かけを 無碍にし続けた結果 手元の仕事がなくなり、 私は慣れた先輩のところに行って 他の仕事をもらった。 「星野さん……じゃなかった、 天川さん、 新婚早々張り切ってるね」 「セクハラは課長と主人に 報告させていただきますよー」 「まだ何も言ってないって!」 「目が何か言おうとしてました!」 .
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